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2007年 03月 01日
オスカーが終わっちまったよう!
おまたせマンボ!
NY支店長の第79回アカデミー賞リポートざますっ!

いやー、直前の強行スケジュール旅行が思いのほか身体にこたえて、ここ数日ぐったりしていたNY支店長でごぜーます。がはははは!許せ!

さておき。
NY支店長、今年のオスカーの結果にはひとつを除いてとーっても納得なのだ。そのひとつとは、良い子のちみたちなら簡単に想像がつくだろう?ま、そいつのことは後で書くとして、まずは嬉しい結果から。

NY支店長が一番嬉しかったのが、ドイツ映画「善き人のためのソナタ」が外国語賞を受賞したことでござる。いや、メキシコ映画「パンズ・ラビリンス」もすんばらすぃー作品だったが、やっぱりNY支店長は「善き人のためのソナタ」のほうにうんと感動し、「ほんにええ映画じゃー」と思っていたのでこいつの受賞には手を叩いて大喜びしたじょ。
まだ見てないそこのちみ、こいつは是非とも観るべし!

ほんでから、同じくらい嬉しかったのは、NY支店長お気に入りの「ザ・ディパーテッド」が予想通りの監督賞と脚色賞以外に、願ってはいたけど恐れ多くて予想できなかった作品賞まで受賞してくれちゃったことでござる。いやー、快挙ざますっ!

マーティン・スコセッシは監督賞の受賞スピーチで開口一番「(封筒の中身を)ダブルチェックしてくれるか?」と言ったくらい、オスカーではいっつもハズレを引いていたのだが、実に8度目の正直。最初の「レイジング・ブル」でのノミネートからなんと26年後の念願の監督賞受賞で、その上作品賞も受賞なのだ。
やったぞ、マーティ!NY支店長も嬉ちいじょー!

「クィーン」で存在感あるエリザベス2世を演じたヘレン・ミレンの主演女優賞も当然でごぜーますね。
いや、実は「あるスキャンダルの覚え書き(原題:Notes on a Scandal)」で「こんなおばちゃんとはお近づきになりたくねえぜいっ」とNY支店長に思わせたジュディ・デンチが今回受賞したとしてもNY支店長は大きくうなずいて納得したのだが、やはり今年は「第一容疑者」シリーズの時からファンだったヘレン・ミレン様で決まりざますっ!
ヘレン様ったら、実在の人物を描いた映画によく見られるように、実物に似せた物真似風の演技じゃなく、実物に似せる以上の演技をしているのがしごいのである。エリザベス2世っつう人物を実にリアルに、あふれんばかりの真実味でもって演じているのだが、「本物はきっとこんな人じゃないだろうなー」とわかっているくせに、思わず「こうだったに違いない」と観るものをまんまと信じさせちゃうんだからたまげるぞ。ブヒー。

主演男優賞は、「VENUS」でエロじじいを演じたピーター・オトゥールにも8度目の正直で受賞してもらいたかったNY支店長なのだが、何と言っても彼は4年前に名誉賞を受賞しているし、「キング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカーの受賞は、1週間前のフランスパンと同じくらい固く確実視されていたので、ピーター爺ちゃんには気の毒だが今回は、ま、仕方ないな。

えーと、ちと余談になるのだが、第75回のオスカーで名誉賞を受賞したピーター・オトゥール、名誉賞の授与の話を「まだまだ現役ですから」と最初は辞退していたのをご存知だろうか?
でも結局は、アカデミー側から名誉賞はご隠居さんの賞ではなく、授与後にオスカーを受賞した人もいるのでこれからも大いに活躍してくれと説得されて賞をもらったのだじょ。

実はこの名誉賞、何を隠そうNY支店長が虎視眈々と狙っている賞なのである。80歳くらいのヨボヨボ婆になった暁には、是非ともこいつを頂きたいと思っているのだが、なにせ映画を観るだけで作る方には全く参加していないNY支店長、やっぱちょっと不利かもしれないと最近感じ始めている。名誉賞をもらうために何か良い方法を思いついた良い子のちみは、是非ともNY支店長におせーてくれたまえ!

さておき。
今回は惜しくもアカデミー側の正しさを証明することができなかったけれど、これからもピーター爺さんの活躍に注目だじょ!

で、確実と言えば、エディ・マーフィーも助演男優賞受賞が確実視されていたのだが、「リトル・ミス・サンシャイン」でぶっ飛んだじじいをチャーミングに演じたアラン・アーキンにかっさらわれてしまい、なんでも授賞式を途中退席したらしい。
いや、NY支店長、アラン・アーキンの受賞に文句はないが、実を言うとエディに受賞してもらいたかったなー。だって、授賞式でウィル・ファレルジャック・ブラック、それにジョン・C・ライリー歌って踊っておせーてくれたとおり、コメディアンっていうのはどんなに笑いをとろうが、どんなに映画がヒットしようが、オスカーには縁のないものなのだ。悲しく、苦く、飲んだくれのピエロ。それがコメディアン。自称コメディアンのNY支店長、この歌を聴いて涙が止まらなかったのだじょー(←大嘘)。だって、エディもジム・キャリーも、オスカーにはほんと縁がない。唯一の例外はトム・ハンクスくらいなのだ。くすん。

で、そのエディの目の前から助演男優賞をかっさらって行ったアラン・アーキンが出演した「リトル・ミス・サンシャイン」、こいつは脚本賞も受賞している(非常に大きく納得!)。脚本を書いたマイケル・アーントマシュー・ブロデリックの元アシスタント、日本で言うと、付き人ってところだろうか?
なんでも、子供の頃に家族と一緒にクラッチのこわれたバンで長距離旅行をしたことがあるそうで、その子供の頃の一番楽しかった思い出を元に脚本を書いたらしい。
いやー、壊れた車だって捨てたもんじゃないんのう〜。


さーて。
そろそろ、ここいらで一発、NY支店長が納得できなかった賞を登場させる時が来たか?
良い子のちみたちならそれがどの賞かはもうおわかりだろう。

そう。そのとおり。
助演女優賞である!

NY支店長、やはり「ドリーム・ガールズ」のジェニファー・ハドソンには助演女優賞を受賞してもらいたくなかったのだじょー!
だって、授賞式を観た人ならわかってもらえるだろうが、生のお歌を聴いても、やっぱりビヨンセちんのほうがソウルフルですっげく上手かったし、映画の中の演技だって、NY支店長はビヨンセちんのほうに感心したくらいなのである。

ええい、いじわる婆さんと言いたきゃ言いやがれってんでいっ!
NY支店長、誰に何と言われようと、ジェニハドは助演女優賞ものの演技をしていないと心底思うんだから仕方ないんだもーん!

今年の助演女優賞候補者の中で採っても納得の候補は「バベル」でしばらしい演技を披露したアドリアナ・バラッザ菊池凛子ちゃん、それからどの映画でも素晴らしく、今回は「あるスキャンダルの覚え書き」でノミネートされたケイト・ブランシェットなのである。
いや、この際、ジェ二ハドでなければ「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルちゃんでも良かったくらいだ。

しかし、イケイケゴーゴーの応援団がわんさかついたジェニハドは強かった!
アワードシーズンの到来以来、こっちじゃ雑誌やテレビのトーク番組でジェニハドは大人気の引っ張りだこ。最新号のアメリカンヴォーグ誌では表紙になっているくらいだ。
やっぱり「アメリカンアイドルの敗者がゴールデングローブ賞を受賞!」とか「オスカーにノミネート!」ってのは絶好の話題のようで、ジェニハドの姿を見ない日はないっつうくらい、ものすごい露出だったざますっ!
おまけに、ジェ二ハドったら最強のスタッフで脇を固めておったので、過去の「映画の役のエフィそのもの!」ってな物言いもすっかり洗練されて謙虚になり、4つばかし服のサイズを落としてスリムになった身体を、アメリカンヴォーグ誌の重鎮、アンドレ・レオン・ターリー氏が選んだエレガントなドレス達で包んで視聴者の目の前に華やかにご登場あそばすのである。

そりゃもう時の人。
飛ぶ鳥を落とす勢いで、いくら凛子ちゃんがカール・ラガーフェルドに貸してもらった綿菓子付きのドレスで応戦しても勝ち目は無かったでごぜーますだっ!

しかも凛子ちゃん、今回のオスカーで着たスリムなシルエットの黒いシャネルのドレスがあまりにも平凡すぎて、NY支店長はとーってもちまらなかったじょー!
キッツいメークを合わせて頑張っていたが、いや、全体的にもうひとつでごぜーました。多分、アティチュードが足りなかったのかと・・・。

おまけに、その平凡になってしまったドレスのせいで、今回は助演女優賞だけでなく、ワーストドレッサーの座までもジェニハドにかっさらわれてしまったのがなんとも残念!

どうしたぁ、凛子ぉー!

オスカーのワーストドレッサーと言えば、歴史にその名が残るくらいのしばらしい地位なのだじょー!これを死守せずしてどうするというのだっ!?

あーあ。
凛子がワーストドレッサークラブに入ってくれると歌姫ビョーク様が首を長くして待っていたと言うのに、エリマキトカゲの扮装をしたジェニハドにその栄光まで譲ってしまったとは!

こんにゃろめっ!

* ちなみにジェニハドったら、レッドカーペットで不評だったエリマキトカゲのジャケットはさっさと脱ぎ捨て、しかも、受賞後の記者会見では別のドレスを着ているじょ。この日はお歌も披露したのだが、その時はさらに別のドレスを着ているし、いや、その衣装揃えからして凛子に勝ち目はなかったね。
凛子ちゃん、カールおじさんにもっと服を送ってもらうのですよっ!


by wabi-selection | 2007-03-01 20:32 | NY支店長の映画情報


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